Japan Information-Culture Society
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ニューズレター第11号 1998年 8月 15日 発行


目次


1.情報文化学会第6回全国大会開催のお知らせ

 情報文化学会第6回全国大会を、明治大学駿河台校舎リバティタワーを会場に開催します。会員の皆様方の積極的な参加をお待ち申し上げます。なお、プログラムは8月1日現在のもので、最終確定は10月頃になりますのでご了解ください。

 期日 平成10(1998)年11月28日(土)

 会場 明治大学 駿河台校舎 リバティタワー

  〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1

  統一テーマ 「インターネット社会と情報文化」

[スケジュール]10〜12時

  (1) テーマ発表

  (2) 一般発表

  (3) マルチメディア研究部会発表

12〜13時 理事会

13〜14時 情報文化学会賞 授賞式

14時15分〜15時 記念講演・関本光靖(日本シリコングラフィクス会長)

15〜16時 基調講演

   ・津野海太郎氏(現在交渉中)

16〜16時15分 休憩

16時15分〜17時45分 パネルディスカッション

18〜20時 懇親会


2.関東支部研究会開催プログラムのお知らせ

 「不思議映像システム」をはじめとするデジタル映像の紹介と体験見学

平成10年10月29日(木)
 関東支部研究会を下記の要領で開催します。学会員のふるってのご参加をお待ちします。
 期日 平成10年10月29日(木)
 会場 (株)電通テック
  〒104-0052 東京都中央区築地1-8-9  電通築地第三ビル
 内容 「不思議映像システム」をはじめとするデジタル映像の紹介と体験見学 
 申込先
    ◎情報文化学会本部
    〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-224
    TEL 03-3408-2900
    FAX 03-3408-3142
 申込締切
    10年9月30日(水)
ただし会場の都合により先着30名様で締切とさせていただきます。
 参加費 情報文化学会会員  500円
     非会員       1500円


3. 『社会情報学シンポジウム’98』のお知らせ

 3. 『社会情報学シンポジウム’98』のお知らせ

『社会情報学シンポジウム’98』

   日本社会情報学会大会(http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jsis) </H4>

@情報文化学会は『社会情報学シンポジウム’98』に協賛します。情報文化学会員は参加費無料です。ふるってご参加ください。

3.「社会情報学シンポジウム '98」 

開催要領

日時: 平成10年10月19日

会場: シンポジウム  東京大学 安田講堂13:00〜17:30

    学際交流懇親会 東京大学 山上会館1階18:00〜20:00

主催: 情報学・教育工学関係学会共同研究組織委員会

        会長  有馬 朗人

    社会情報学シンポジウム’98実行委員会

        委員長 増田 祐司(東京大学社会情報研究所教授)

共催: 東京大学社会情報研究所

    日本学術会議経済政策研究連絡委員会(予定)

後援: 文部省、総務庁、厚生省、通商産業省、郵政省、建設省、自治省

統一テーマ: 『高度ネットワーク社会とその政策 〜パラダイム転換と環境整備〜』

開催内容: 

 総合司会 熊田 禎宣(東京工業大学教授・日本学術会議経済政策研究連絡会幹事)  

 開会挨拶 実行委員長 増田 祐司(東京大学社会情報研究所教授)

 共催挨拶 東京大学社会情報研究所長 濱田 純一

  基調講演 (13:20〜13:50)

   『情報学・教育工学関係学会共同研究の意義と課題』(仮題)      

     情報学・教育工学関係学会共同研究組織委員会会長  有馬 朗人                                (理化学研究所理事長・文部省中央教育審議会会長)

  基調講演 (13:50〜14:40)

    『パラダイム転換に直面する現代社会』(仮題)

      東京大学社会科学研究所教授 西垣 通

  シンポジウム 『高度ネットワーク社会展開の環境整備』(14:50〜17:20)

       コーディネータ 慶應義塾大学総合政策学部長 鵜野 公郎

    パネリスト(発言順)

       群馬大学社会情報学教授 沖田 健吉

       京都大学大学院情報学研究科教授 石田 亮

       東京工業大学社会理工学研究科教授 遠藤 薫

       中央大学文学部教授 宮野 勝

       新潟大学人文学部教授 伊藤 守

       東京大学社会情報研究所助教授 須藤 修

       東京大学先端科学技術研究センター教授 玉井 克哉

       電気通信大学大学院情報システム研究科教授 岡本 敏雄

  総括 『社会情報学シンポジウム’98の成果と今後の課題』

      日本学術会議会員 田中 啓一(日本大学教授)

社会情報学シンポジウム’98学際交流懇親会

日時: 平成10年10月19日(月)18:00〜20:00

会場: 東京大学山上会館1階 

主催: 情報学・教育工学関係学会共同研究組織委員会

       会長  有馬 朗人

参加費: 事前交付の参加券が必要


4.情報科学センター情報教育研究会

研究会「インターネット社会における情報倫理」(仮題)
主催 明治大学情報科学センター情報教育研究会 後援 情報文化学会

今秋、明治大学では駿河台に新教育棟リバティタワーが竣工します。リバティタワーの各教室には情報コンセントが設置されたうえに、学外へのインターネット接続回線も大幅に増強されます。来年4月の本格稼動を迎えると、パソコンやインターネットを活用した高度な教育研究活動が可能となります。これにともない学生のインターネット利用者も格段に増えると予想され、合わせて、インターネットに関する倫理的問題の増加も懸念されます。今回は、最近の急速なインターネットにかかわる社会変化に対応し、大学における情報倫理の問題や学生への教育の問題をテーマとし、講演会とパネルディスカッションを企画いたしました。終了後は懇親会(無料)を開催しますので、どうぞご参加ください。

4.情報科学センター情報教育研究会

日時:11月21日(土)

場所:明治大学駿河台リバティタワー

司会:石川幹人(明治大学文学部助教授)

15:00−15:10 ご挨拶 下坂陽男明治大学情報科学センター所長(明治大学理工学部教授)15:10−16:05 講 演

    「ネットワークにおける法と倫理」(仮題)

     弁護士,近畿大学講師          岡 村 久 道

16:05−16:15 休 憩

16-15−17:00 個別報告

    1「大学ネットワークにおける情報倫理」(仮題)

     南山大学情報管理学科助教授       後 藤 邦 夫

    2「商用プロバイダにおける情報倫理」(仮題)

     インフォメーション・コーディネータ   杉 井 鏡 生

    3「インターネットにおける自由と情報倫理」(仮題)

     山梨学院大学講師            白 田 秀 彰

17:00−18:15 パネル・ディスカッション

    テーマ「情報倫理教育・啓蒙活動の問題点と将来」(仮題)

   <パネリスト>岡村久道,後藤邦夫,杉井鏡生,白田秀彰

18:15−18:20 ご挨拶 中村孔一明治大学情報科学センター研究専門部会長(明治大学法学部教授)

18:30−20:30 懇 親 会

問い合わせ先:明治大学情報システム事務部教育研究システム課

TEL03−3296−4436


5. 第11回マルチメディア研究会報告


 5. 第11回マルチメディア研究会報告

1998年5月30日(土)青山学院大学において以下の4件の研究発表が行われた。

1.宮島 耕治氏(NTTデータ通信)  『メディアハンドリングのための3次元情報獲得』

2.坂野 鋭氏(NTTデータ通信)  『OCRの見ている文字を見る』

3.成沢 広行氏(桜美林大学)  『インターネットと電子商取引が作り出す情報文化』

4.増田 裕司氏(東京大学)  『デジタル経済社会と情報文化』

◎宮島氏の発表では、現在、CGなどの3次元画像や映像の入力 コストが高いために、3次元データ利用の普及の障害になっているとの指摘があり、入力技術の進歩によって3次元データがもっと多様な方面で活用されるようになる、との示唆があった。当研究では、空撮などの2次元写真から3次元の建物をシュミレーションする技術の研究成果が報告された。質疑では表面の質感に関する質問があり、質感についてはまだ難しい段階である旨の回答があった。

◎坂野氏の発表では、文字認識について、人の脳の認識様式 に関して興味深い解説があった。コンピュータによる文字認識について、遺伝的アルゴリズム使った新しい文字の標準化方式について説明された。文字認識アルゴリズムの識別系を解析する新しい方法として遺伝的アルゴリズムを用いて辞書と識別境界を可視化できることが報告された。

◎成沢氏の発表では、情報化による様々な変革について解説 があった。エレクトリックコマースのもとでは、国や地域の制限が無くなり、流通コストの削減が進む。そして、情報化による変革は経済、産業の構造に変化を及ぼし、そこから文化、社会へ影響を及ぼす。また、同時に情報文化が情報公開と情報の保護という2つの流れによって形成され、このことは政治、宗教、文化といった社会の上部構造に変化を及ぼし、そこから経済、産業に変化を及ぼす。電子商取引においては、情報の公開と保護が重要な問題であり、共通情報基盤としての国際認証機関が必要になってくるとの指摘があった。

◎増田氏の発表では、デジタルテクノロジが思考への影響を与え、文化、社会などの変革が進むとの指摘があった。 また、ネットワークを媒介として価値創造がなされるようになり、今後は知的エンジニアリングとエディティングの融合が重視される。そしてデジタルな社会経済ではグローバル化が進むとともに、情報文化の構築が重要になってくる との指摘があった。 情報、情報文化と社会構造の関連について、現在の消費と生産のバランスの変化との関係など多くの質疑・意見交換があり、今後もこのテーマについて研究会において論議を深 めていく必要がある旨の提案があり、継続して取り上げていくことを確認して、閉会となった。          (記録:内藤文隆(株.ホロン)

 


6.常任理事会からの報告


1)国際シンポの開催

情報文化学会は来る平成11年1月19日(火)に東京大学において増田祐司実行委員長のもとに国際シンポジウムを開催する予定です。シンポジウムの成功に向けて会員のご協力をお願いいたします。

2) 訂正

情報文化学会賞実行委員会の河口洋一郎委員長は、平成10年4月より東京大学教授に移動となりました。また、委員のなかに名和小太郎氏(関西大学総合情報学部教授)の名前が脱落しておりました。お詫びして追加させていただきます。