情報文化学会 JICS (Japan Information-Culturology Society)

情報文化学会 産業部会研究会

「コーチィングと情報文化」
いま企業が求めるコーチング−変革を成功に導くキーポイントはコミュニケーション能力

今回の産業部会研究会は、現在最も関心の高いコーチングについて、産業部会 会員の芝井麻里さんに発表していただきます。皆さんご自由にご参加ください(会員・非会員を問いません)。

日時:
2006年1月16日(月)18:00〜20:00
場所:
早稲田大学 120号館 研究開発センター, 4(棟)-205番会議室(2階)
(169-8050 新宿区西早稲田1-6-1 TEL:03-3203-4141代表)
会場地図:
http://www.waseda.jp/jp/campus/nishiwaseda.html
交通:
地下鉄東西線 早稲田駅から徒歩4分

<プログラム>

発表者:
芝井麻里 (芝井&パートナーズ 代表)
司会進行:
井之上 喬〈産業部会長〉
18:00-19:00
発表 芝井麻里
19:00-20:00
討議

<要旨>

本年日本経団連が会員企業を対象に行った「新卒者採用に関する調査」では、選考にあたって最も重要視する点に「コミュニケーション能力」を挙げた企業が75%にも上っている。ところが別途実施した「企業の求める人材像についての調査」では、今後の検討課題として「コミュニケーション能力が不足している」という指摘があり、他に企業の求める能力に「問題発見・解決能力」が挙げられている。

変化の激しい国際競争にさらされている日本企業は、自らが課題を抽出し、分析、解決する能力を持った人材を求めている。日本企業の抱える大きな課題としては「行動力ある自立型人材の育成」と「表現能力や解決能力を養う」の2つがあげられる。カルロス・ゴーン氏は「私は日産のコーチである」という言葉と共にコーチングを日産に導入し、リーダーシップや社員の意欲を高め、顕著な企業収益改善を果たしている。

コーチングは、2000年代に入って前述の日産自動車をはじめとして、ヤマト運輸、吉本興業、日本マクドナルド、JR東日本、富士ゼロックス、ヤクルト、カルビー、三菱証券、電通、富山化学など大手企業に急速に導入が加速し、最近は中小企業やベンチャーにも確実に導入が進んでいる。


本研究会では、コーチングとは何か、日本企業が直面している課題、日本と欧米企業のコーチング比較、それら企業の事例紹介、コーチングがもたらす様々なメリット、今後の課題と展望から、21世紀の日本企業が抱える課題解決がいかにコーチングによって可能となるかについて情報文化の視点で発表され、そのあと討議に入る。

発表者紹介:芝井麻里(しばい・まり)

芝井&パートナーズ代表。国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ。経営コンサルタント。MBTI(R)プラクティショナー。MBA。

日系金融機関で外国債券のディーリングに従事。米国化学会社、ドイツ系総合化学会社で新規事業開発、企業戦略、マーケティングに従事し事業本部長を歴任。2000年に独立し芝井&パートナーズを設立。ICF's Accredited Coach Training Program(2年にわたる国際コーチ連盟認定のコーチ育成プログラム)修了。アベンティス、BP、ビアコア、プルデンシャル生命保険、新日鐵化学等の大手企業からJWORD、ABM等のベンチャー企業の経営者、マネジャーを中心に、延べ1000時間を越えるコーチングの実績を持ち、経営コンサルティングに加えコーチングにおいても数々の企業変革を手がける。おもな著作活動「年金・退職金の改革ができる本」(同文舘出版)http://www.shibai-n-p.com/


Last modified: Sun Jan 8 19:02:06 2006